久々の平塚競技場。 2vs0甲府@平塚。 01.11.3

 ほぼ2ヶ月ぶりの平塚競技場だった。9月、10月は仕事がばたばただったり、代表の海外遠征があったりして、まったく平塚に来れなかった。
 久々の印象は、ぶっちゃけて言うと、やっぱりここは落ち着くな、というもの。決して満杯ではないけれど、スタンドにはいつもの空気が漂っていて、聞きなれた応援歌が響き、野次る客がいて、どことなく牧歌的で、でも時々一体感があって。
 やっぱり僕はここが好きなんだなあ、と思った次第。よそのスタジアムだったら気になることでも、ここではまっいいか、と思えたりする。パラシオオスの子供が記者席を走り回っているのまで、ほほえましく思えたり。
 まあ、これは完全に身びいきというだけのことなのだけど。

 試合の方は、会見で田中監督が言い放った通り、「プアなゲームだった」。甲府も、湘南も、やはりまだまだキックの精度が低いので、「おっ」と身を乗り出したところで、パコーンとボールが浮いてしまったりして、緊迫感に欠ける。
 ゲームのテンションは、選手たちの気合とスタンドの空気、そして何といってもプレーで決まるものなので、パスの質が低ければやはりハイテンションを維持するのは難しい。当然、見ている方ものんびりしてしまう。

 なんて言っているが、実は僕はこのゲームを結構楽しく観戦した。というのは、この日は、サッカー誌の友達、それも甲府出身者と一緒に見ていたから。
 お互いにそれぞれの思い入れのあるチームを応援モードで観戦していたので、あーっ、とか、やばいっ、とか呟きあって、なかなか楽しかった(ちなみに彼は「この雨で甲府が相手で、3000人弱も入るのはすごい!」と羨ましがってました)。
 まあ、昇格レースを戦っているチームではできない観戦方法だと言えば、寂しい気もするが、でもこういう楽しみ方も悪くはないわけで、久々の平塚競技場行きは、僕にとっていい一日でした。

 少し真面目なことで感じたのは、鈴木良和をなんかの代表とか、でプレーさせてあげたいな、ということ。
 すでに公私にわたって何度も書いているように、僕は彼をものすごく買っている。スキルは十分だと思っている。
 となれば、ここから先、必要なことは、できるだけ高いレベルでプレーすること。それは相手、という意味でもそうだし、周囲(味方)という意味でも。
 中田があそこまで伸びることができたのは、10代からの代表経験、海外チームとの対戦があったからに他ならない。だから、彼は日本で埋没することなく、世界のレベルをいつもチェックしながら上を目指すことができた。
 鈴木が今後、もっとハイレベルになっていくためにも、高い目標、それも実際に対戦やコンビを組んで、肌で感じた高い目標をもてることが、大事だと思う。
 と考えれば、いまの日本の立場的には、やはり代表に入るのが一番。それが無理でも、何らかの形で海外の高いレベルを感じられるチャンスが彼にあればなあ、と思うのだ。
 もちろんJ2よりも、J1クラブでプレーした方がいいに決まっているのだが、それを声高に言うのは、やはりベルマーレファンの僕としては複雑なものがあり…。

 とにかく2001シーズンも残り2試合。次節は京都サンガ。去年に引き続き、目の前で昇格決定→胴上げ、という危惧もあるのだが、さて。



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