BELLMARE 2002

 ガッツポーズ&バンザイ!  1対0 vs大分 @平塚  02.9.11

 連敗中、しかも相手は昇格争い真っ只中の大分トリニータ。
 というわけで苦戦必至と思っていたのだが、立ち上がりから何だか様子が違う。
 まずベルマーレの選手は球際でとても頑張っていた。それにサイドからの攻撃が徹底されていて、チャンスになったりならなかったりしながらも、意志をもって攻めている。
 これはもしかしたら…。いやいやそんなことを思っていると、ポコンと1点とられて負けてしまうんだ…なんて僕は期待と不安が入り混じりながらも、ワクワクしながらピッチを見ていた。

 ベルマーレの攻撃はほとんど熊林を経由していた。吉野とダブルボランチを組み、低い位置にポジションをとった彼にボールが集まり、そして熊林はセンスを感じさせる間合いやタメから、サイドへとボールを配った。
 ジュビロからレンタル中、来季はどうなるかわからない、という点ではベルマーレファンは手放しで喜べないけど、でも熊林本人にとっては、ジュビロにいては実戦経験を積むことはできないのだから、すごくいいことだと思う。

 彼のようにいい選手が、強いチームにいるせいで試合に出場できずにいるのだとしたら、それは日本サッカーにとっては罪なことだ。売り出し中のヴェルディの田中隼磨にしても、あのままマリノスにいたらどうなっていたか。アントラーズの青木にしても、同じだ。
 選手を抱え込むのも問題だし、ビッグクラブ志向の選手にも問題がある(もちろん問題があっても、チームがいい選手を獲得するのは当然だし、選手がよりいいチームを選ぶのも当然なのだが)。
 とにかく、中田英寿がペルージャを選んだのと同じような発想をこれからJ入りする選手は選択肢にもつべきだと思うし、同時にJクラブの方もレンタルをもっと有効活用するべきだろう。それが選手のためになるし、結局はJと日本サッカーのためにもなる。

 さて後半に入ると、ベルマーレの優位はさらに明らかになる。
 そして13分。先制ゴールが生まれた。高田保だった。
 保はその前に立て続けにチャンスをはずしていたが、そのいい流れを最終的にゴールに結びつけた。たまにいい流れで来ているのに、ゴールをはずしたことでうつむき気味になり、ネガティブになり、結果的に流れまで悪くしてしまう選手がいるが、保はそうじゃなかった。素晴らしい!
 その後もベルマーレペースは続く。特に坂本は何度も気合の入った突破と、根性のすわったチェックと、執念のこもったボールを蹴っていた。

 大分はアンドラジーニャに代えて、木島を投入。
 代えられたアンドラジーニャが怒ってペットボトルを蹴り上げていたけど、今日の出来ではしょうがない。怖い選手には違いないが、ボールをキープできず、裏へ抜ける場面もほとんどなかったから。
 木島は、たぶん自信をもっているのだろう、ドリブル突破を繰り返していた。そして、何度もチャンスを作った。ベルマーレは何度もピンチにさらされた。

 でも、それがいかにもトリニータ的だった。なかなかいい選手がいるのだ。個人能力ではベルマーレより上の選手がいっぱいいた。
 でも、個々の動きがチーム全体の動きにつながらない。個人のいいプレーが、チームの躍動感につながらない。トリニータ、これは厳しいな、と感じた。

 最後、やっぱり木島のドリブルから高松にわたり、あわやという場面もあったが、GK鈴木が辛うじて防いだ。そして、タイムアップ。
 笛が鳴った瞬間、僕の目の前で何人もの人が立ち上がってガッツポーズをしていた。まさしく、そんな試合だった。
 勝利の瞬間、思わず立ち上がってガッツポーズ。そしてバンザイ。少しして拍手。
 そんな感じの試合だった。僕もとっても嬉しかった。

 せっかく勝ったので、気になった点を挙げておくと…。
 セットプレー、リスタートがチャンスになりそうな感じがしなかった。キッカーの問題もあるし、もう少し整理するべきではないか。
 鈴木良和のパフォーマンスが低い。去年の僕の大発見&大期待選手だが、今年は僕が見た試合ではいつもこんな感じだ。少し力みすぎのような気がする。

 最後に余談ながら、今日の平塚競技場には有名人がたくさん来ていた。
 セルジオ越後、岡田武史、上川徹、岡田正義、その他にもJクラブのスカウト、あとレッズの関係者もいた。
 理由がわかる人もいれば、なぜ平塚に来たのかわからない人もいるけど、そんなたくさんの来賓っぽい人の前でいい試合ができてよかったなあ、とも思ったりした。






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