COLUMN



 五輪直前。可愛かずみを想う。(00.9.13)

 昼間にテレビを見ながら、パソコンをかたかた叩いています。チャンネルは「8」。そう、CX(フジテレビ)。
 ここのところ、「季節はずれの海岸物語」にはまってます。「はまってる」というより、懐かしさと切なさで、見ずにはおれないという感じでしょうか。

 ほぼ10年前に時々放映されたこのシリーズ。僕らの世代にとっては、それとなく、印象深い作品でした。その少し前までは、イロモノでしかなかった片岡鶴太郎(オールナイトフジ!)が主演して、ちょっとばかしステータスをあげたような(男女7人シリーズとどっちが先だったかなあ)。
 それにサザンとユーミンの音楽が全編通して流れ(サザンと言えば、ふぞろいの林檎シリーズ。学生の頃ものすごく一生懸命見たような記憶があります)、その頃、売れていたタレント・アイドルたちがゲスト出演していて、「ああそういえば!」と膝を叩きながら、当時のころと色々と思い出してしていまいます。

 そして、何と言っても、可愛かずみ。これまた僕らの世代の男の子(当時)は、みんなお世話になったセクシーアイドル。鶴太郎同様、セクシーアイドルから女優へと脱皮していった彼女の死のニュースを聞いた時は、ものすごい衝撃でした。
 今にして思えば、さほど派手な活躍をしていたわけではなかった彼女に、僕がすごく惹かれたのは、おっぱいの大きさにではなく、彼女が醸し出すどことなく切ない空気、あるいは陰のようなもののせいだったのだなあ、ということを今回再放送を見ながら、改めて気付いた次第。
 そんなわけで、サザンを口すさみながら、懐かしさと切なさを胸に、季節はずれ…を見るのが、ここのところの日課になっている今日この頃です。

 さて、もうすぐシドニー・オリンピック開幕。フライングスタートのサッカーは、木曜夕方の南アフリカ戦でスタート。シドニー行きを回避した私は、今回は、テレビで、じっくり、たくさんの競技を、楽しませてもらおうと思っています。
 特に今回から始まるトライアスロン、前回すっかり魅了されたソフトボールへの期待感は、個人的には相当です。もちろん、メイン種目の陸上、水泳。さらに女子マラソン、野球、柔道など、関心の高い競技も楽しみ。日本国内的にはメダルメダルと騒がれ、世界的には候補ですらないサッカーが、現実にどういう結果を出すのかも、もちろん興味深いところ。

 懸念は、テレビ。でも、競技前後の「上げ底」「あおり」「感動をありがとう」はできるだけ無視して、アスリートたちのフィットネスに集中して楽しもう、などと今から心の準備をしているところ。ピュアな感動を阻害されることなく、オリンピックを楽しめればなあ、と心から願っています。
 HAVE A NICE OLYMPIC GAMES!