COLUMN



 シドニー2000TV観戦記(00.9.18)
 ソープ〜報道。イチオシTAMOTO

 イアン・ソープが負けるとは思わなかったな。なんて書くと、水泳関係者・通に言わせると、わかってねぇなあということになるのだろうか。でも、これまでの競技を見ていると、本当に無敵に見えたのだからしょうがない。
 でも今日の200Mを見ていて、僕なりに改めて確認したこともあって、ソープというのは17歳で、しかも2M近い身長の巨人で、足のサイズは30数センチあって…なんてインフォメーションをきくと、フィジカルの能力で勝ってるように勘違いしそうだけど、テクニカルな面もすごくハイレベルな選手ですね。

 例えば、掌の使い方なんて、他の選手(だってみんな世界トップ選手なんですが)と一味違うくらいに見事。しっかりと水をつかんで、後方にプッシュして、推進力を生み出している。
 もっとわかりやすいところでは、他の選手は飛び込んだ後、ターンした後に、プロペラ風バタ足で勢いをつけていたが、ソープはバサロ。飛び込み&ターン直後のバサロ2回で、ぐーんとスピードに乗せるあたり、かなり工夫しているぞと、これでも中学時代津市で100M平泳ぎ1位という輝かしい過去をもつ川バタは思いました(これこそ過去の栄光ってやつですが)。

 それにしても、どうして記者やライターさんたちはそういうテクニカルなことを書いてくれないんだろう?
 最初から「どうせ読者はわからないから」と諦めているのか、本人も気づかないのか、ストーリーに終始するスタンスには、ちょっとばかり「?」です。もちろん人物ストーリーはそれはそれで興味深いし、悪くないのだけど、そんなもんスポーツじゃなくても、何でも一緒じゃん!
 な〜んて、あんまり言うと、負け犬の遠吠えみたいだから、この辺でやめよう(だって僕自身はこの五輪に関して、社会的存在ではなく、うちで無責任テレビ観戦組なのだから)。

 競泳では、100M背泳ぎ。中村メイ(とアナウンスしてた)と稲田智子は惜しかった。でも中村メイは日本新だからね。要するに、本人にとってもベストタイムなわけで、しかもゴール後、痙攣する彼女の左手を見るにつけ、現時点のベストというか、これまでの競技生活最速タイムを、五輪という舞台で出した彼女に敬意を表するばかり。
 そう言えば、表彰式のプレゼンターは、IOCメンバーのMr.OKANOでしたね。日本サッカー協会会長にして、IOCファミリーの一員だと改めて認識。うつろな記憶ですが、岩崎恭子「金」の時は、東洋のトビウオこと古橋JOC会長がメダルをかけていたような気がするのですが。

 今日もたくさんの競技を見たのだけど、やっぱり一番面白かったのは、ソフトボール。昨日も書いた通り、「アトランタ最大の発見」だったこのソフトボール。野球が好きな人は、絶対とりつかれますから、お進めです。あっ「野球が好きな人」というのは、「巨人が好き」とか「イチローが好き」とかじゃなくて、「野球が好き」な人という意味です。
 今回のチームで僕がもっとも気に入っている選手は、9番センターの「TAMOTO」(NO INFOMATIONでPUREに観戦しているので漢字がわからない)。今日の中国戦で勝ち越しタイムリーをセンター前へ打った選手。
 バッターボックス内での小気味のいい仕草、ガッツ溢れるジェスチャー、そして守備位置へ全力疾走する姿勢。高校野球出身者にとっては、たまらない選手です。ちなみに身長は149センチだと今日アナウンサーが言ってました。
 いつかお会いしてお話してみたいなあ。ONビジネスでも、OFFでもどちらでもいいので。

 あっ、あと柔道57キロ級の日下部ちゃん。天然でかわいいですね。こんな人がきっと僕なんかが一度も経験したことのないキツイ練習を毎日やってて、しかも前十字靭帯を切る大怪我を乗り越えて…。
 色んな顔を持っている人というのは、素敵だと僕は常々思っています。