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 [W杯旅日記 1]  東京−ソウル       02.5.31

 昨日、夕刻、ソウルに入りました。
 仁川国際空港からホテルのある永都浦へ。普段泊まっている街の中心部からは少し離れているので、勝手がわからず、おまけに路線バスに乗ってしまったので、ホテルに到着するまで随分迷いました。
 出だしからやや苦労気味。でも気を取り直して、地下鉄でIMC(International Media Center)へ。ここまで僕の印象は、ワールドカップの気配なし、でした。
 IMCの周囲はさすがにお祭りムードが多少あった。でも、その後、ワールドカップ前夜のソウルを感じようと出向いた明洞でも、特にいつもと変わった様子はなし。
 仕方ないので、ミリオレのサッカーカフェ(前にも行ったことがある)へ。そこで前夜祭をテレビで見て、ソウルでの一日目は終了。
 場所によっても違うかもしれませんが、僕が目にしたところでは、開幕前夜のわくわく感はごく一部という感じ。おまけに雨だし。

 そうそう、携帯電話を買いました。日本のメディアの人たちは大部分が「借りて」いるのですが、僕は「買って」しまいました。
 日本を出る前に「買った方が安上がり」と韓国人の知人から聞いた時点で、すっかりその気になっていたのです。これからも韓国にはたびたび来るし、という大義名分もつけて。

 IMCなどではもちろん売ってくれないので、明洞の街を駈けずり回って、何軒か電話屋さん(日本にあるのと同じような普通の店)を回って、ようやく売ってくれる店を見つけました。
 結果的にハードが27万ウオン、それにプリペイドカードと、レンタルより(なんと一日150円プラス通話料)高くついてしまった。
 でも、普通の電話屋に飛び込んで、つたないハングルで携帯電話を買うことができたという経験が、ほんのちょっとですが僕にとっては嬉しい。語学の自信というのはさほどでもないけど、生活者に僅かでも近づいているように思えて。
 もちろん僕は旅行者以上の何者でもないのですが。

 5月31日です。いよいよ開幕です
 昨晩も朝方まで仕事をしていたので、昼まで寝て、その後、ソウルの友達に会いました。4月にソウルに来た時に知り合った韓国の人。彼女は日本語が上手で、頭もよいので、話していてなかなか楽しい。時々、ハングルも教えてくれるし。
 昼ごはんを彼女が通っていた大学の近くで食べて、お茶をして、それから僕はスタジアムへ、彼女は帰りました。
「ワールドカップを見たい。チケットない? インターネットで探してるんだけど…」と彼女は何度か言ってました。このあたりの事情はいずこも同じ。
 でも韓国戦を望まなければ、こちらではチケットはまだ入手できるようですが。

 開会式はなかなか華やかだった。金大中と小泉純一郎という両国のプレジデント、それと韓国の鄭夢準が挨拶。高円宮ご夫妻もオーロラビジョンに大きく映り、君が代も響きました。ちなみに戦後、日本の皇族が訪韓したのはこれが初めてのこと。ワールドカップという世界的なテーマが、両国のあらゆることを前進させるきっかけになっています。
 特に前例主義の官僚などなどに対してのインパクトは大きい。
 あと再選したばかりのブラッターFIFA会長の挨拶の時にはスタンドからブーイングが鳴り止まなかった。民衆は馬鹿ではない、ということです。

 開幕戦はご存知の通り、フランスが負けました。
 キックオフから15分くらい経った時に、僕ははたと「やっぱサッカーなんだ」と僕はしみじみ思った。ワールドカップの周囲の話、中津江村とかチケットとかJAWOCとか、に最近頭が随分いっていたのですが、ワールドカップはサッカーの大会なんだと改めて感じた。
 実体のないものを広告代理店的手法で膨らませてイベント化しているものは少なくありませんが、ワールドカップはもともとここにあった。
 そして、目の前で行われているサッカーが、ただあるがままで面白いのです。
 そんなことに改めて気づかされたのが、試合開始から15分だったというわけ。
 おかげでその後は、もうゲームにのめり込んで、楽しみました。面白かった。

 そんなわけで、ソウルの夜も更けました。20時半キックオフだと試合終了が22時半。取材を終えると23時半。それから仕事をしていると…。
 これはなかなか大変です。
 もっとも明日は新潟行きを諦めたので、(なんで直行便がないんだ!)成田へ帰るだけ。明後日から本格的にスタートです。



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