COLUMN

 高校生との往復メール<12> 川端→Yくん    03.9.16

「仕事道具」について、です。
 それは「どんな仕事をするか?」「何をやりたいか?」によって変わるでしょうね。何を取材して、何を伝えたいか、また仕事の体制にもよると思います。
 
ちなみにパソコン、ファックス、デジカメ、車(免許)について、ですが、僕の知人のライターにはパソコンを使っていない人もいます。でも、これから仕事を始める、と考えればやっぱり一応使えた方がいいとは思います。最近は原稿をメールで入稿することが多いので。もちろん大家(偉い人)になってしまえば、そんなことは関係ないです。

 
ファックス。これもあった方がいいですね、もちろん。でもMUSTではないかも。始終、移動しているような人はファックスを持っていても事務所や自宅にいるわけではないので、あまり意味がない。その意味では、いまはコンビニとかビジネスセンターが街中にたくさんあるので、それを利用することもできます。

 
デジカメ。僕は持ってません。
 
車(免許)。あったら便利だけど、これもMUSTじゃないかなあ。これまた僕の周りでは車を使ってない人の方が圧倒的に多いと思う。東京では(渋滞もあるので)車よりも電車の方が確実、という理由もあるかもしれないですが。

 
結局、道具については仕事の規模とかジャンルによって随分違いがあるということ。雑誌などの場合、原稿はライターが書き、写真はカメラマンが撮る、というように仕事は専門化しているし、また未開の奥地なんかを取材したいと思ったら、たぶん電源がないのでパソコンは役に立たないと思われるので(その代わり、たくさんMUSTの道具がありそうだけど)。

 
そんなわけで「仕事道具」について僕の考えをまとめると…
 要するに「道具」なのだから、持っていないよりは持ってる方がいい。でも、「道具」なのだから、持っていても使いこなせなければ大した意味はない、ということに尽きます。
 ベッカムと同じスパイク(道具)を持っていても、ベッカムと同じようなボールを蹴ることはできないのと同じです。要は、それを使う人間次第、ということです。それに道具はお金を出せば誰でも手に入れることはできますから。
 
付け加えれば「道具」よりも「武器」、他の人とは違う自分だけの感性とか、高いスキルとか、を身につけることをオススメします。
 
以上、道具についての回答でした。


 あ、いま思い出したのだけど、「語学力」はとても貴重な道具だと思います。外国で取材をしたり、外国人にインタビューしたりする時にこの道具を持っていると、とても役に立ちます。
 
これは僕自身の後悔でもあります。「学生時代に勉強した英語をそのまま伸ばしていれば…」といつも悔やんでいるので。
 振り返ってみて、受験のために勉強していた頃が一番英語力が高かったのです。単語とか熟語とかたくさん覚えてたものを、大人になって気づくとみんな忘れてしまっているのです。そして、いまごろになってまた英語などの語学の勉強を再開したりしているのです。
 
受験勉強は実社会では役に立たない、なんて言いますが、せっかく勉強するのだからせめて「キープ」くらいはしておいた方がいいですよ、本当に。

 
もちろん語学も道具ですから、しゃべれるだけでは大したことではありません。僕たちはみんな日本語が話せるけど、面白いことを言う人もいれば、つまらない人もいる、のと同じです。日本語で鋭い質問をできない人は、英語でも当然できません。
 でも、この道具を持っていないと質問さえできないわけで、パソコンやファックスなんかよりもずっと意味のある道具だと思います。





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