来たるべき「あの日」のために

あの日の記憶を忘れない
11年前の「あの日」
初めての桧舞台。超満員のスタンドと眩いばかりのカクテル光線の中、
疾走し、攻め上がり、ゴールを狙う選手たちの姿。
そして、そんな彼らを見つめ、叫び、応援する僕たち。
高揚と誇らしさに衝き動かされたあの日があった

あの日の記憶を忘れない
6年前の「あの日」
1つの引き分けをはさんで、10の黒星が連なっていた。すでにクリフサイド。
それでも僕たちは諦めきれずにもがいていた。
そして、ピッチの中でもがく若き選手たちを見つめ、叫び、応援していた
ホイッスルが鳴った瞬間、
虚無とやるせなさに体と心が震えたあの日があった

そんな「あの日」がいくつもある
忘れられない「あの日」を積み重ねながら
僕たちは今日まで歩いてきたのだ

そして、これからもいくつもの「あの日」がやってくる
11年前のように躍動するあの日にも
6年前のように悲嘆にくれるあの日にも
僕たちはきっとまた巡り会うに違いない
そう、「あの日」は過去だけにあるわけではない。
未来にも「あの日」はあるのだ

ずっと未来に「あの日」と振り返る一瞬のために
それが燦々と輝く「あの日」であることを信じて
だから僕たちはいまを生きる
来たるべき「あの日」のために

今年もまた、忘れられない「あの日」がやってくる



*本稿は「湘南ベルマーレ ハンドブック2005」に掲載されたものです。