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川端康生メールマガジン vol.3

『いまココ』 2012年9月30日号
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◆近況報告

 気がつけばすっかり秋の気配。
 今年は、何だか夏がとっても短く感じられました。春に引越をして、落ち着く間もなく(片付けを放置したまま)、手に入れたキャンピングカーで旅に出て……。
旅先では、生きてるなぁ、と感じる瞬間を何度も感じました。具体的に説明するのは難しいけど、何でもない風景や、見ず知らずの人とのほんの些細な交流に、鳥肌が立つほどの感動を覚えて、ああ、生きてるなぁ、と。

 20代の頃、バイクで旅をしていました。バイクは(クルマと違って)むき出しで、雨が降れば濡れるし、風が吹けばあおられる。ステレオもなければ、エアコンがあるわけでもない。「家」で移動しているようなクルマとは違って、リアルに「外」にいるという現実が、バイク旅にはあった。
暑いし、寒いし、濡れたり、コケたり。クルマのように快適ではないけど、それがバイクの魅力でした。
 そして、何より一人。助手席に誰がかいるわけではなく、仲間や家族とワイワイやりながらでもない。
けれど、「一人」だからこそ、自分以外の人との関わりも生まれます。仲間や家族といった「自分たち」だけで完結するのではなく、「自分以外」の人との交わりが起きる。それこそが一人旅の魅力だった。

 30代になり、クルマに乗るようになり、移動が快適になり、快適なだけじゃなく便利になり(もちろんそれはそれで素晴らしいことでしたが)、でもその一方でどこか物足りなさを感じていました。
 思いがけない出会いや出来事が起きないな。いいことだけじゃなく、事件もトラブルも起きないな。そんな“平和”を、たぶん僕は物足りないと感じていた。
 何だかつまらないな、と。

 気がつけば40代も後半になりました。もしかしたら人生の「秋」。
 けれど――「夏」を思い出しています。思い出しているうちに、あの頃の無邪気さや素直さ、愚かさや馬鹿さまで蘇ってきているような気がします。キャンピングカーでの旅だけでなく、もっとたくさんの「あの頃」が戻ってきている。
 毎日があっという間に過ぎています。退屈することのない時間を過ごせています。青臭い(本当に青臭い)ことを言ってしまえば、青春ってこんな感じだったなぁ、と実感しながら2012年の夏を過ごし、秋を迎えています。


◆これで「月刊カワバタvol.3」はおしまいです。
また落ち着いたら、当初予定のコンテンツでやります(なんせ毎日慌ただしいのです)。


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『いまココ』vol.3(2012年9月30日号)
発行者 川端康生
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