11月1日(月)
 徹夜。「アトランタ」本の原稿リライト。昼前に何とか仕上げて送る。
 午後、マックのドライブスルーでテイクアウト。途中、警官がやたら取り締まっていると思ったら、今日から携帯電話が罰金対象になったらしい。それはさておき電柱に隠れている彼らの仕事スタイルが非常にみっともなく見える。僕なんかが子供の頃には幼稚園児くらいのときには「将来なりたい仕事」で「おまわりさん」と書くことが多かった。現実がどうであれ、少なくとも表向きおまわりさんはかっこいい仕事に見えた。でもいま僕が目にしたり、報道で知る「おまわりさん」はセコくて、ダサい。子供たちにはどう映っているのだろうか。おまわりさんたちは自分の仕事を子供に誇らしく語れるだろうか。警察官と医者、先生だけは聖職であってほしい、と僕はいつも思っている。たとえそれがファンタジーであっても、表向きそうであるくらいのレベルで踏みとどまっていてほしいと願っている。
 夜、FEFCの原稿。

 11月2日(火)
 
市立病院。2時間以上待ったな、今日は。それでも明石先生に会えるので我慢、我慢。
 プロ野球新規参入球団の親会社は楽天に決定。ニュースでも、ニュースの中の街の声でも「えーっ、楽天に決まったんですか!」とか「ライブドアの方がよかった」とか、なかなか盛り上がっていた。
 が、そういうことなのだろうか。楽天かライブドアかなんてことは二の次なのではなかろうか。そもそも企業に依存している限り、同じ悲劇はいつ起きても不思議ではないのだ。そのたびにタニマチを変えていけばいいと思っているのか。この際、自分たちがタニマチになろうと思ったりはしないのか。企業スポーツのアンチテーゼとしてJリーグができて12年。いまなお数多くの名門スポーツ部が休廃部となり企業スポーツの危機が叫ばれているというのに、プロ野球ファンは所詮傍観者から抜け出せないのか。「楽天決定」を伝えるジャーナリズムまでがそのレベルで留まっていることには不快感さえ覚える。

 11月3日(水)
 
ナビスコ決勝@国立。試合後、中山くん、浅田くんと原宿でメシ&打ち合わせ。
 ダイエーホークス売却が検討されていることが発覚。海外の機関投資家(コロニー・キャピタル)にすでに権限は委譲されているとのこと。その同じ日、ダイエーの井口と近鉄(元?前?当時?)の中村ノリがメジャー挑戦を発表。バブル期とはカネとヒトの流れが逆になっていて趣き深い。

 11月4日(木)
 久々に海。波なしで何もできず。久々に洗車。明日お出かけのため。
 夜、「キッカ」の鈴木さん、中村くんとメシ飲み@銀座。創刊号は0号となってしまったけれど、来春の創刊へ向けて2人ともやる気満々だった。終電近くで帰宅。
  アメリカ大統領選挙。「いくら何でも今回は…」、そして、「いやいや、きっと…」と思っていたが、やっぱりブッシュの再選が決まった。ある程度予想していた結果で、おまけによその国の出来事なのに、自分が思いの外に傷ついていることに驚く。
 いずれにしてもアメリカはすごい国である。大統領選の報道を見ていても、いいことも悪いことも何でもアリである。いい人もいれば悪い人もいる。賢者もいれば愚者もいる。やはり西暦2004歳の人類を象徴する国にであるということだ(なんて随分他人事だな)。
 そのアメリカでは田臥勇太がNBAデビュー。能代工で注目されてから7年。その持久力と瞬発力に敬意を表す。

 11月5日(金)
 シンガポール戦の日本代表メンバー発表。元代表の「功労者招集問題」もこれにて収拾。それにしてもサポーターやマスコミで起きていた論争が僕には皆目理解できなかった。どうしてあんなに熱くなれるのか。いいじゃん、カズやゴンを呼んだって。監督が呼びたいのなら声をかければいいし、声をかけても選手が集まるかどうかはわからないのだし。てゆーか、そもそも消化試合なんだし。
 いや、こういうことを言うと「公式戦なのだから」と怒る人が必ず出てくるんだけど、消化試合の公式戦と、本番じゃないけど意味のある非公式試合なら、後者の方が僕は大事だと思うのですよ。格付けとか肩書きとかよりも、むしろ中身の方が……。ま、僕は何事においてもそんな考えです。
 ちなみにジーコ監督が功労者招集のアイデアを漏らしたのはオマーン戦の試合直後のことだった。1次予選突破を決めたことで、「次の試合では…」とコメントしたのだ。その時点では報道陣の受け止め方も「夕刊紙ネタ」程度だったと思う。日刊紙より遅れて出る夕刊紙が独自性を出すのにちょうどいいくらいのネタだと捉えていたと思う。それが気がつけば全国一般紙ネタである。世論はわからないものである。ついでに新聞の価値基準もわからないものである。いやいや、きっと僕がズレてるのだろう。

 11月6日(土)

 こたつを買った。昨年引っ越してきたときには買えなかったのに、1年経ってこたつを買えるくらいに裕福になった。そればかりかこの前はジャケットを2着も買い(2着目は1000円だけど)、今日もタートルネックのセーターとか、トートバッグとかまで購入した。素晴らしい。生活と財布が直結しているからこそ得られる充実感。仕事を始めて17年。トイレがついた、部屋が6畳になった、ちゃんと晩飯を食えた、風呂がついた、飲みたいときに飲めるようになった、部屋が2つになった…と、ずっとこうやって自分の位置をはかってきたなぁとしみじみ。いつまでこんなダイレクトな生活を続ける元気(体力と気力)があるかなぁとさらにしみじみ。

 11月7日(日)
 
朝から編集者の半田さんとTEL。単行本について。
 コクドと西武鉄道による株式虚偽記載事件の余波で、西武ライオンズも身売りの方向らしい。水面下でライブドアに売却を持ちかけていたというエピソードは、つまり新規参入を審査していた側が、審査されていた側に「うちのチーム買いませんか」とお願いしていたということで、なかなかシュールではある。
 でも教授より賢い受験生は実際にはいくらでもいるわけで、それでも教授の方が偉いし、当落を決めるのは教授だというのが世の中というやつなわけで。何より、心配しなくても教授より賢い受験生は、そんな社会の枠組みなんて越えて頭角を現すものである。

 11月8日(月)
 
13時ごろ起床。夕方、本屋とパシフィックデリ。デリで「ロックンロールミシン」を読了。社会の中での身の置き場のなさ、居心地の悪さ、誰と一緒にいてもそぐわない感じに寂しいくらいに共感する。
 デリでは隣の席に女の子2人組が。はじめ「うるさいな」と思っていたのだが、盗み聞きしてたら(というか聞きたくなくても聞こえてきたんだけど)、話の中身が面白くて読書を中断して聞き入ってしまう。話の内容は面倒くさいので省略。でも人は見かけによらないもので。
 夜中、単行本「スポーツ働く」の構成案をまとめてぺりかん社にメール。といっても本来いまごとには取材、執筆にかかっている時期なのだ。夏以降のスクランブル状態ですっかり放置してしまっていた。ずっと心には引っ掛かっていたのです。でもどうにもこうにも時間がなかったのです。塚本さん、ごめんなさい。
 大久保がスペインリーグのマジョルカへ移籍することが決まったとのこと。

 11月9日(火)
 
13時起床。非常にのんびりしている。今年はもう仕事納めとか言ってたくせに、やっぱりこんなんでいいのかなぁと思ったりする。
 午後、こたつにノートPCを持ち込んで、テレビを見ながら、ネタ帳やお気に入りMEMOなどの整理。
 一連の騒動で何だかわからないけどスケープゴート状態だった元明治大学の一場投手を新球団楽天が自由枠で獲得とのこと。微妙だな。色ついちゃうし。江川の轍を踏まなければよいのだけど。
 朝方、こたつで就寝。

 11月10日(水)
 14時ごろ起床。こたつで寝たのでダルイ。中山くんトコと、塚本さんトコのお仕事の企画など。
 ライブドアが地方競馬への参入に意欲を見せているとの報道。「参入」はともかく、「意欲」と「報道」の部分に思うところあり。
 あと永ちゃんが35億円の借金を完済したらしい。もともと身内に裏切られての借金だというのに。さすが永ちゃん、かっこいい。
 あと今夏に石垣島で知り合った柴田愛子ちゃんが「快適ズバリ@テレビ朝日」に出ていた。中華街でのレポート。ボキャ貧だよ、勉強しなきゃだよ、と今度会ったらおせっかいを言ってあげよう。

 11月11日(木)
 
14時すぎに起床。海を眺め、銀行へ行き、本屋をうろうろ。僕にとってもっともいい感じの正しい午後の過ごし方だった。
 PLOのアラファト議長が死去。

 11月12日(金)
 ダイエー売却。ソフトバンクに。

 11月13日(土)

 天皇杯、湘南vs新潟@平塚。前半はボールを前へ運ぶことさえできない劣勢だったが、ハーフタイム前後の効果的なゴールで逆転。形勢を一気に逆転した。一方モメンタムを失った新潟は同点に追いついたものの、そこまで。坂本のゴールでベルマーレが再び勝ち越した後はさほどの迫力もないままタイムアップ。いやあ、久々にベルマーレが勝つシーンを見た。終了間際、自然発生的にサポーター席、メインスタンドから起きた「ベルマーレ」コールと、勝利の瞬間あちこちで突き上げられた拳に思いがけず胸が熱くなる。やっぱ勝利はいい。サポーターやボランティアのみんなも喜んでるだろうな。
 中山くんと来年から始まる大型新企画!の打ち合わせ、のはずだったのだが、浅田くんや末石さんなど馴染みの顔を振り切って行くのも何だかなぁと思って、結局みんなを誘って4人で食事。僕のこういう性格は損得に照らせばやっぱり後者だよなぁ。でもなぁ。違う物差しで生きていきたいんだよ、僕は。そこに存在意義があると思うんだよ、僕の。……なんてことを一人内心で考えながら食事&雑談。中山くんとは食事の合間に打ち合わせ。
 1時前に帰宅後、ダイジェストの今日のゲームの原稿(というかメモ)。

 11月17日(水)
 
日本vsシンガポール@国立。

 11月19日(金)
 
加賀さんと会食@三軒茶屋。加賀さんはかつて「週刊宝石」時代の仲間というか先輩。当時の週宝編集部にはフリーの記者が70、80人くらいは出入りしていたから、班が違えば口を利くこともないし、顔すらあやしかったりするのだけど、主にビジネスとか財テクとか扱う経済班にいた僕にとっても、加賀さん(たぶん連載を担当している班)は非常に印象深く、それはきっと僕だけではなく僕たち若手記者はみんな同じような思いを抱いてはずで…。要するに加賀さんは美人で、なおかついつもミニのタイトスカートを穿いていて、男性記者の視線を集める存在だったのだった。
 そんなわけで、あれから十数年の後、二人で向き合って焼き物などつまみながら僕はどことなく誇らしく、嬉しく、おまけにちょっとお姉さんらしく適度に世話もやいてくれたりするので、非常に居心地がよく。なかなか感慨深い夜だった。もちろん仕事の話もしたけど。

 11月20日(土)

 湘南vs福岡@平塚。

 11月21日(日)
 湘南OBvs横浜マリノスOB@平塚競技場。いやあ、非常に懐かしく、ハートウォーミングなゲームだった。残念だったのは場内MC。僕だけでなくお客さんも、いわゆるオールドファンが多かった思うのだけど、MCさんは当時の知識も思い出もなく、盛り上げようと頑張ってはいたことは認めるけど、どこかズレていた。おかげで、読者より知識がないライターとか、視聴者より知識がないアナウンサーとか、そういう雑誌やテレビを見ているときの「何だかなぁ」という気分。今日くらいは(現在のリーグ戦の契約がどうであれ)ゲームの趣旨にあった人にするべきだったと思うのだけど。

 11月22日(月)
 小田和正の「月曜組曲」@TBSがいい。今週のゲストは財津和夫。

 11月23日(火)
 横浜vs湘南@三ツ沢。

 11月27日(土)
 湘南vs水戸@平塚。

 11月29日(月)
 インターネットのいいところは「つながる」ところだ。このサイトを作ったときに考えていた以上に、それは素敵なもので、これまでにも決して少なくない人と僕をつなげてくれた。
 今日もいわゆる初恋の人との「再会」を実現してくれた。昨晩、「指とま」で発見してメールを送っておいたら早速返事が来たのだ。幼稚園時代のニシバノリコちゃん、イノウエユウコちゃんに続いて、僕が人生で3番目に好きになったヒト、ノンちゃんである。小学校の高学年の頃、彼女はクラスで一番好きな女の子だった。な〜んだ、クラスで一番か、といまなら思うけど、小学生の僕にとって「クラス」は「世界」と同じだった。そして、40歳を目前にしたいまも、そのメールを受け取った瞬間、僕の「世界」は小学生の頃に戻ったのだった。

 11月30日(火)
 人生初のドライブっちゅうもんをした。運転免許をとるのが遅かったとはいえ、これまで僕はどんなデートをしてきたのか…と考えて呆然とする。そもそも僕はろくに「デート」と呼べるようなものをしたことがないのだ。どこへ出掛けるにも電車だし、
それでもそんなプアなお出掛けしかしない僕に誰も、一度も文句を言わないでいてくれた。これまで「デート」らしきものに付き合ってくれた心の広いみなさまに、いまさらながら感謝するばかりである。



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2004年11月

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