2006年8月


 8月1日(火) 
 午後、サーフィン。夕方、某誌編集長よりTEL。今号の連載原稿、「このまま掲載できない」とのこと。「?」なのは内容がまったくフツーで、何の問題になるようなものでもないことだけでなく、編集部の意志ではなく、広告部の意向であるらしいこと。載せる載せないはともかく、その経緯が、僕にはまったく何を言っているのかわからず…。とにかくよくわからないので、近々会って話すことに。
 午後7時すぎ。ボン、ボンと破裂音が聞こえてくる。今日は江ノ島花火だ。
 夜、ネットで湘南マラソンの申込。湘南マラソンは来春行なわれる市民マラソン。コースが江ノ島〜二宮間で、我が家のそばを走る。今回が第一回。偶然開催を知った瞬間から、久々にやってみるか!と盛り上がっていた。もう10年くらい走ってないけど、足が不安だけど、でも、これはこの10年鬱々としてきた僕へのチャンスのしっぽなのではないか、と思って。ここらで復活しないと、ますます年齢的に難しくなってくるわけで。というわけで、きっと参加者多数であっという間に締切になるに違いなく、初日の今日申し込んだのだった。レースは来年3月。十分時間はある。夏から秋の間にリハビリして冬から走り始めて…とプランを考える。久々に楽しい。

 8月2日(水)
 ジェフクラブ@八幡宿。遠い。都内に住んでいる頃から苦手だったのだけど、湘南に移り住んで、さらに千葉は遠い、と電車内で飽きてしまう。
 ジェフクラブは最近とても注目している、面白い試み。プロC契約3年以内の規定により高卒新人が20歳そこそこで見切りをつけられるJリーグにあって、JFLにBチームを持つ意味はきっと大きいと思うので。監督、キャプテン、選手に話を聞く。みんな真摯で好感度高かった。しかも偶然話を聞いた河野くんが津工業出身で親近感も。
 長い移動のおかげで「翼はいつまでも」@川上健一、読了。青春だね。

 8月3日(木)
 午後、サーフィン。夕方、平塚の花火。自転車で湘南大橋まで行って、相模川の対岸から見る。

 8月4日(金)
 サーフィン。深夜、竢o版の大橋さんがわざわざ来てくれて、ファミレスで打ち合わせ。

 8月5日(土)
 午前、サーフィン。A3・蔚山vsG大阪、千葉vs大連@国立。帰りに田中くん、佐野さんと焼肉@目黒。

 8月6日(日)
 今日もサーフィン。

 8月7日(月)
 今日もサーフィン。これで5日連続。この手のものは自転車と同じで、やっているうちに「あれ? 乗れてる!」という種類のもの。もちろんサーフィンはゴルフ以上に状況(特に波)が変わるから上達する前に練習するのが難しいけど、それでもちょっとずつ馴染んできている感じが楽しい。ついでに足のリハビリに走ったり跳んだりしてるし。

 8月8日(火)
 A3@国立。その前に、ジェフ千葉の強化部・昼田さんにジェフクラブについて取材@オリンピア。帰りに竢o版に寄って大橋さんにゲラを戻す。

 8月9日(水)
 日本vsトリニダート・トバゴ@国立。
 試合後、室井、尾崎、藤原、黒木さんと飲み@新宿。向う途中、ちょっとバックレてEXでビールを数杯。EVはシェリオンの平山さんが始めたショットバー。

 8月10日(木)
 鎌倉の花火。でも、腰が重くて行かない。昔は一人でバイクであちこち出かけて花火見たのになぁ。今日は海にも入らず。
 才能とは99%の努力と1%の可能性である。努力とは99%の継続と1%の夢である。継続とは99%の愛情と1%の迷いである。愛情とは99%の愚かさと1%の希望である。諦めるのは簡単なことである。けれども続けた者だけに見えてくる素晴らしい世界がある@「下北サンデーズ」。

 8月11日(金)
 ジェフクラブの原稿@サッカーJ+。深夜、またまた大橋さんが再校を持って来てくれる。そのまま未明から赤字を入れ始める。

 8月12日(土)
 そのまま昼まで赤ペン片手に。午後、ベルマーレのクラブカンファレンス。夜、湘南vs東京V@平塚。サポーターが怒って集まっている正面玄関に、ラモス監督がスタッフの制止をものともせず、「行くよオレ行くよ」と出て行く。さすがの迫力。話の中身がどうこうではなく、あそこでサポーターを黙らせてしまえるのがカリスマ性というもの。そしてカリスマ性とは自分を信じ切れる者に宿るのだと、ラモスvsサポーターを横から眺めながら。無論コーチとしての力量とはまた別の物差しではある。でもコーチングのテクニックはあるけどカリスマ性がない監督と、その逆とで、どっちが勝てるチームを作れるかが微妙なのも確か。

 8月13日(日)
 午後、古着屋に着ない服を持っていく。いつもながら売った金額より買った金額の方が多かったりする。夕方から未明まで校正の続き。朝方、終了。

 8月14日(月)
 午前、またまたまた大橋さんが来てくれて、赤入れの済んだ校正を渡す。解放感。おまけにPカン、入道雲。爽快な気分で掃除をして、海に入って、夕方はFILLで買い物まで。

 8月15日(火)
 夏の甲子園を見ながら、書評などの切抜きを整理。福工大城東には香川ドカベンJr。時は流れる。
 先日に続き、古着屋さんに着なくなった服とか靴とか持っていく。コンバースの青は300円で引き取ってくれたけど、カンペールはNG。
「海猫」@森田芳光。主演、伊東美咲。だが小島聖がすっかり食っている。伊東はモックン主演のテレビドラマで最初に見たときにはすごく艶っぽかったんだけどなあ。きっと美人すぎたんだな。崩れることも壊れることもできない感じ。一番よかったのはMISIAのエンディング。

 8月16日(水)
 午前、またまた…大橋さんが来てくれて写真ページのチェックなど。午後、東京駅発「とき」で新潟へ。今回は田中くん仕切りのちょっとしたツアー。行きの新幹線では昼食まで出た。
 アジアカップ予選・日本vsイエメン@ビッグスワン。試合後、達也さん、俊ちゃん、中山くん、中原くんと飲み@じゅんちゃん。

 8月17日(木)
 朝、新幹線&ホテルを一手に段取ってくれた田中くんの号令の下、早起きして加島屋へ。味噌汁うまかった。鮭フレーク、2300円を高いけど買って帰る。
 東京に戻った後、例のスポンサーの件で某誌編集長と会う。色々話をきいていて、つくづくわかってしまうのはマスコミとしての志も、ましてや編集長としての覚悟も何もないということ。週刊誌のような、外部から見ればいい加減に記事を作っているように見えるメディアにだって、志や覚悟はちゃんとある。少なくとも広告部から横槍が入れば、腹を据えて喧嘩するのが編集者というものだし、編集長というものである。無論、結果的には折れることになるのが大抵だけど、だとしても貸しのひとつも作ってから、譲るのである。
 ところが、今回の一件では戦った形跡すらない。それどころか自ら進んでゲラを見せたりしている。見せるだけでなく、それに赤を入れてもらったりしているのだから、編集部としての機能を果たせない、というよりそもそも果たす気があるのかがあやしい。もっといえば「編集」やる気があるのか、編集って仕事を理解しているのか…などなど、はじめ腹が立ち、そのうち呆れ、時間の経過とともに虚しくなってしまった。
 それにしても外部の取引先(ライター)である僕に「すみませんねー。広告が…」と言い、許しを乞うとは一体どういうことなんだろう。要するに気にしているのは読者でも、取引先でもなく、社内での自分の立場というあたり、こういう人は(たぶん自分も望んでないと思うけど)編集なんてやらない方がいい。送り手側になる以上、最低限の社会的な責任を自覚し続ける必要はあるわけで。他の部署で社内で完結する仕事に就けば、もしかしたら有能かもしれないわけで。
 もうひとつ怖いのは、編集長がこの調子では、若い編集部員がマスコミの仕事を勘違いしてしまう危険性があることだ。現在でさえかなりヤバイところに来ているのに、これ以上劣化していったら業界全体が信用されなくなってしまう。そうなったら困るのは「僕たち」である。
 とにかく責任の所在が曖昧で、その責任が何なのかさえ曖昧な話を聞いているうちに、議論する価値すら感じなくなり、僕も途中で完全に割り切って、スポンサーの号はリライトしてしまうことにした(大体問題になるような内容じゃ、まったくない)。正直面倒臭くなったのだ。それで何はともあれ連載を続けることをとったのだ……こんなふうに諦めたり妥協したりしながら、僕もこのレベルに同化していってしまうのだろうか、と思ったら夜になって猛烈に悲しくなった。

 8月18日(金)
 昨日の不愉快かつ不吉な気分を洗い流すべく、サーフィン。海はえらい。時々見掛ける手話のサーファーがビーチで何か話していたのだけど、何を話しているのかわからなかった。英語とかなら少しはわかるのに。手話、ちょっとくらい覚えようかな。もしかしたら英語とかより簡単かもしれないし。それにNHKの手話講座、たしか加藤夏希が生徒役だし。
 ドイツから戻ってすでに1ヶ月なのに、まだというか幸いにもというか、体重が戻らない。昨日久々に行った渋谷道玄坂の喫茶店「宮」のレイコちゃんも「やせましたね〜」と驚いていた。もっとも宮とレイコちゃんの場合は、そもそも2、3年ぶりに行ったわけで、むしろ僕のことを覚えていたことの方が(僕にとっての)驚きだったのだけど。とにかく、せっかくスリムになったことだし、当分はこの体型を維持できるように、軽〜く努力しよう。
 夏の甲子園。帝京対智弁和歌山。9回に帝京が8点とって大逆転の上、ダメ押しと思っていたら、その裏に智弁が5点をとって逆転サヨナラ。すごい試合だった。
 夜、「犬死にせしもの」@井筒和幸。復員してきた男たちの虚無と無常観。真田浩之と佐藤浩市はさておき、女優陣では安田成美よりまだ幼さの残る今井美樹が出色。
 今日の一言。あらゆる政治思想は軍事力を持つべきではなく、あらゆる軍事力は宗教に左右されてはならぬ@「沈黙の艦隊」

 8月19日(土)
 夏の甲子園。鹿児島実の今吉くんがものすごくいい顔している。
 今日の一言。忘れたいことと、忘れてならないことは同じ場所にあるけど…忘れない強さと前に進む勇気が欲しいです@COCCO。

 8月20日(日)
 夏の甲子園決勝。駒大苫小牧と早実は延長15回1対1で再試合。
 今日の一言。百年後の日本を想像してみろ。大人たちは誰も責任をとらず、行動をしない。子供たちは自国の誇りを見出せず、希望を持てない。このままでは日本は米国に従属する奴隷になり下がる@ローレライ。

 8月21日(月)
 早実4対3駒大苫小牧。駒大の3連覇ならず。斉藤と田中の緊張感ある好投で、引き締まった優勝決定戦だった。
 夕方、せっちゃんがシンガポール旅行のおみやげを持ってきてくれる。かば!だった。夜、FM湘南ナパサでベルマーレについて、と新しい本について話す。

 8月22日(火)
 このところ仕事的にというか、外見的にはすっかりOFF。でも、いまのような状態のとき(アイドリング中)が一番敏感に色んなことを感じたり、思いだしたり、考えたりする。そんなわけで今日は突然、昌子姉ちゃんのことを思い出した。姉ちゃんとはいっても、母の妹だから叔母ということになるのだけど、僕が小学生の頃、昌子姉ちゃんはまだ高校生で、だから僕にとってはまさしく「姉ちゃん」だったのだ。
 でもって今日ふと思ったのは、その昌子姉ちゃんの趣味というかセンスみたいなものから、僕はかなり影響を受けたのではないか、ということ。例えば吉田拓郎。吉田拓郎なんて僕は微妙に世代ではないのだけど、なぜか吉田拓郎の歌をかなり知っていて、いまだにかなり好きで…というようなことは、たぶん昌子姉ちゃんの影響に違いなく、そのあたりがきっかけになって(これも世代ではないのだけど)フォーク→全共闘→青春みたいな思い入れが僕の中にはあり、そんな時代観は僕の人生観にも影響していて…というような具合。他にも、何かをするときにほんのちょっと工夫をしたり、頭を捻ったり、手間をかけたりすれば、それがずっといいものになったり、楽しくなったりする、ということを、昌子姉ちゃんは(きっと無意識に)何度も僕に見せてくれた。おかげで僕もそんなことを楽しいと思えるようになり、いまだにそういう小さなところで手間かける人のことが好きだったりする。そんなふうにいくつかの事柄の根っこを辿ってみて、ああ、俺は昌子姉ちゃんの影響受けてんだなぁ、といまさらながら気づいたのだ。
 考えてみれば「影響受けた」なんて言っても、会ったのは年に1、2度、それも中学生くらいまでだけだ。その後は僕も親の実家に里帰りとかしなくなったし、昌子姉ちゃんも結婚したし、ほとんど会っていない。でも「影響」って回数とか時間とか関係ないんだよなぁ、特に小さい頃は、なんてこともアイドリングの頭で考えたのだった。

 8月23日(水)
 僕は、東京五輪とビートルズ来日の間で生まれた。ビートルズ→不良→禁止なんて大人の常識が若者を抑圧しようとしていた時代だ。川上健一の「翼はいつまでも」にもそんな場面が出てきたが、でも、若者にとって反抗するべきものがあるということは、もしかしたら幸せなことなのではないかと思った。反抗するに値する体制とか社会とか大人とかがいるからこそ、若者は若者らしく反抗という形で、まだ青臭い熱情を発揮することができたに違いないからだ。
 もしも反抗するべきものがなければ、例えば体制に主義も主張もなく、大人には骨がなく、抑圧どころか媚さえ売られかねない時代になってしまえば、若者が若者らしくあることはきっと難しいのではないか。だって、すべての存在は、異物があってこそ自らの存在を意識できるのだ(この世のすべてが日本人であったなら、僕たちは「俺は日本人だ」と意識することなどない)。堅物で古臭く、しかし強く堅い壁として大人が存在していてこそ、若者は青臭く未熟かもしれないが、柔らかく新しく、未来を無邪気に信じて、つまり若者らしく振る舞うことができるのである。
 そう考えると、いま、若者が若者らしくないのも……そんな気がした。ついでに言えば、親が親らしくなくなると、子供も子供らしくなくなり、女性が女性らしくなくなると、男は男らしくなくなると僕は思っているのですが。

 8月24日(木)
 今日は突然、マンちゃんのことを初めて身内だと思った瞬間、と思い出した。まだ残暑の残る頃だったと思うが、昼寝から目が覚めて、まぶたを開いたら、すぐ目の前、ほんの数センチ先にマンちゃんの顔があって、それがすやすやと、安心した様子で、眠り続けているのを見たとき、言いも言われぬ感情が沸きあがってきて、しみじみ「俺の身内なんだ」と思ったのだった。
 拾ってきてから、その日までのマンちゃんは、いつもピリピリしていて、あちこちをひっかいたり、僕や彼女の足をかじったり、とにかく落ち着きがなくて、どこか警戒しているようで、少なくとも僕と一緒に寝たりなんてことは一度もなかった。
 だから、あのとき、わずか数センチ先の、猫の寝顔を眺めながら、僕はやさしい気持ちにもなったし、嬉しくもなったし、そればかりか温かさまで感じてしまって、目は覚めていたのだけど、身動きせず、せっかく安心して寝ているのだから、もう少しこのまま…なんて思いながら、マンちゃんの顔を見つめていたのだった。眠っている猫の顔をあんなに間近で見たのは、たぶんあのときが初めてだったと思う。そして気がつけば、僕の隣、もしくは足元、冬場になれば腕枕が、ベッドでのマンちゃんの定位置になったのだ。それにしても冬場の腕枕。布団に入ってくるのはわかるんだけど、わざわざ脇の下に潜り込んで、ちゃんと頭を俺の二の腕に乗せるようになったの、あれ、いつからだっけ? ね、マンちゃん、いつから?
 夜、パルコ劇場で公演された「LAST SHOW」@WOWOW。風間杜夫と永作博美。おまえが生まれてこなければ…。カニバリズムの芝居。

 8月25日(金)
 湘南皮膚科。ずっと中野まで通ってきたが、さすがに辛くなってきたので。平塚の皮膚科に変更。
 深夜、「朝まで生テレビ」で下村満子が満州からの引き揚げ話。実は僕の母も満州から引き上げてきている。そんなわけで母の落涙本、「流れる星は生きている」@藤原てい、を小学生の頃に読んだ。だから、その大変さの匂いは何となく長い間僕の中にもこもっている。なので普段なら「へっ!」と聞き流しそうな下村満子のセンチメンタルな話も多少しんみり聞き入ってしまった。ちなみに藤原ていの息子が藤原正彦@国家の品格です。母の人生経験が息子の人格形成に好影響を与えた好例。

 8月26日(土)
 夕方、突然思い立って藤沢の無印良品まで出掛けて、収納ケースを購入。著書本の整理がつかず放置していたので。
 その後、藤沢からまっすぐ平塚へ。湘南vs草津。
 今日の一言。偶然とは努力した人に運命が与えてくれる橋@「猟奇的な彼女」。「橋」がいい。

 8月27日(日)
 鍋@うち。午後、早く来た中山くん、田中くん、佐野さんと海へ。くるぶし程度の波しかないが一応ボードを持っていって、サーフィンらしきもの。こういうの初めてかもな。考えてみれば、海行くときいつも一人だ。
 夕方から鍋スタート。岩澤さんがフロンターレ娘の広瀬さん、冨田さんを連れてきたので、平均年齢がぐぐっと下がって、男子チームのテンションはぐぐっと上がった。

 8月28日(月)
 夕方、ベルマーレの真壁さん、遠藤さんと会食@H&M。真壁さんはチベット帰り。
 テレビCMの日スペシャルドラマ@TBS、は杉山登志・伝命の映像作家兄弟を主人公にしたクリエイティビティのお話。「何ひとつモノも作らず大金を手にする人間がもてはやされたり、憧れの対象となるようではこの国も終わりですよ。そりゃね、誰だって金はほしいですよ。でも昔は人からそういう人間に見られることが一番恥ずかしいことだった」。自殺する登志の遺書「リッチでないのにリッチな世界などわかりません。ハッピーでないのにハッピーな世界など描けません。夢がないのに夢を売ることなど。嘘をついてもバレる」。嘘がバレなくなっていることが問題、だと思っている人が少ないことが大問題。。
 突然、思い出しのだが今日はポチの誕生日だ。おめでとう!

 8月29日(火)
 サーフィン。波待ちしてたら、突然、チクッ、ビビッときて、イタッ。初めてくらげに刺された。俊ちゃんに電話して、キンカンを買いに……近くのドラッグストアに行ったら、なんと潰れてた。それも夜逃げしたみたい。商品も何もかもそのままで「差し押さえになってた。数ヶ月前にマツキヨが近所にできたときに、冗談でそんな話をしてたんだけど、まさか現実になるとは。びっくりした。結局、キンカンはそのマツキヨで買った。
 件の編集長よりメール。…まったく何もわかってない。マスコミのことも雑誌のこともサッカー界のことも。まったく何も感じてないことにバカバカしくなって、あとは申し訳ないけどよろしく、と間に入ってくれている中山くんにパス。
「ターミナル」@スピルバーグの「人はみな何かを待っている」に、「人間は約束する生き物だ」@大林宣彦を思い出した。あれ、何て映画だっけな?

 8月30日(水)
 ふと思い立ってベッドサイドの棚を買いに行く。何軒か見た結果、ベッドと同じONESで購入。これで少しは本が整理できる。途中、湘南モールフィルの喫煙所で、ちょうど休憩中の香水屋さんの女の子とおしゃべり。少し前にお隣にミスターマックスができて一部ではやっぱり売り上げが落ちたとのこと。僕もそのミスターマックでラグジャと長Tをついでに買ったとこだった。
 帰宅後、買ってきたシェルフを組み立てようとして、鋏で右手中指切る。結構深く切ってしまったらしく、どす黒い血がドクドク出てきて、あっという間に真っ赤に染まっていくタオルを押さえながら、このまま出血多量で死ぬかも、とか大袈裟なことを考える。相変わらずこの手のことに弱い。情けない。小学校のときに彫刻刀でぐさっとやった頃のことを思い出した。
 2016年夏季五輪国内候補地に東京が決定。投票結果は、東京33票・福岡22票。それにしても東京の応援スピーチに東京ヤクルトスワローズの古田監督とか、欽ちゃんとかが出てきたのには笑った。野球は五輪競技じゃないよ。しかもメディアで紹介される街の声「えっ、東京に決まったんですか?福岡までわざわざ見には行かないとは思うけど、東京なら…」。あの、別に東京でオリンピックが開催されることが決まったわけじゃなくて、国内候補地として立候補できることが決まっただけで、これから世界の立候補地と争うんですけど。しかも、2016年五輪がアジアで開催される望みはかなり薄いんですけど。
 いずれにしてもメディアも大きく取り上げ過ぎではないでしょうか。ニュースバリューの物差しがちょっと歪んでいる気がする。歪んでいるだけならいいけど、歪んでいることに気づいてない(あるいは気にならない)送り手が増えてるような気がする。そういえば中東情勢緊迫している中、タマちゃんがトップニュースだった局もあったしなぁ。このまま「視聴率偏重=視聴者にゴマスリ」がスタンダードになってしまうと、かなり危ない。
 それより「すぽると」@フジテレビ。久々に見たらすごい番組になってた。今日のオープニングは、プロ野球とJリーグの区別なく、ゲームが行なわれた場所を日本地図で示し、そればかりか観客動員数でプロ野球とJリーグを串刺しにしていたのだ。こういう発想は総合スポーツ誌こそがやるべきだったのに、テレビにやられたらもう勝てない。だってCGだって使えるし、雑誌よりわかりやすい。
 ちなみに今日の最高は甲子園の48503人。最低はJリーグの某スタジアムの4873人だった。面白かた。それにしても日本はスポーツ列島だな。今日一日で27万人がスポーツ観戦に訪れている。すごい。スポーツ文化が根づいてない? うーん、スポーツ文化の定義がなぁ。でも、実を言うとJのサポーターで「スポーツ文化!」と叫ぶ人の一部、もっともスポーツから遠い人に見えることも。

 8月31日(木)
 服とか靴とか買物@御殿場アウトレット。元山梨学院大学のオツオリが亡くなった。ケニアで交通事故とのこと。合掌。