2009年5月


 5月1日(金)
 ピラティスの取材@上野。取材後、上野公園で落合カメラマンとばったり。J以前、俺がKKでゴルフ雑誌とかやってた頃からの知り合い。そしてJができて、Jクラブの仕事をするようになったのも似ている。そして、いま不景気で高望みできなくなってるのも、たぶん似ている。
 夜、母とTEL。なんと2時間。母と生まれて初めての長電話。

 5月2日(土)
 湘南×C大阪@平塚。今日も1対0で勝利。安田さん、児玉さんと海経由でモトロッソ。

 5月3日(日)
 午前、サンスポの原稿。
 午後、素子とレオ来る。とりあえず海。散歩。晩飯はマクドナルド。
 夜中、サンスポの原稿続き。

 5月4日(月)
 素子、レオと鎌倉へ。藤沢経由で江ノ電に乗って。鶴岡八幡宮、銭洗弁天など。結構な距離歩いたのだが、レオがしっかり歩ける子供なのでいい。父親代わりみたいなことはしない方がいいと思ってるのだが、途中ちょっとだけ肩車など。
 茅ケ崎に戻って夕食@ジョナサン。「いただきます」と言わないので、「いただきますって言え」と教えたら、ニタニタ笑って無視したので注意する。平手でパシッと。「いただきます」とか「ありがとう」とかは理屈なく言わなければならない。理屈じゃないことは無理やりにでも言わせなければいけない。叩かれてレオははじめびっくりしたのかキョトンとしていて、それから泣き始め、ママの横に逃げる。逃げたのはいいが、その後も不貞腐れたような態度をしていたのはいただけない。「ごめんなさい」も理屈なく言わなきゃいけないし、言った方が本人にとってもずっと得だし、楽なのだから。

 5月5日(火)
 午前、素子とレオを江の島まで送り。昨日あんな感じだったのに、朝になったら「康生兄ちゃん」と寄り添ってきて、たまらなくかわいい。子供はヤバイな。もちろん、ただ無邪気なだけじゃなく、子供なりの策略もあるのかもしれない。が、それでもやっぱりかわいい。二人は今日は江の島水族館。俺は戻って仕事。
 湘南×愛媛@平塚。今日も勝ち。

 5月6日(水)
 午前、素子とレオを茅ケ崎駅まで送り。別れ際になると、素っ気なくつかつか歩いて行ってしまって寂しい。同時に俺もこんな感じだったなあとも。たまに実家に帰り、再び東京に戻るとき、見送っている母の視線を背中に感じながらも、振り向いたり、手を振ったりなんかしなかった。やっぱり素っ気なくつかつかと歩いていったのだ。曲がり角でちらっと振り向いたら、ドアの隙間からまだ母が見つめていて、少しだけ胸が鳴ったような。
「クライマーズハイ」(原田眞人)。大好きな映画。「金融腐蝕列島」同様、スピード感ある映像がかっこいい。尾野真千子が非常にいい。「空飛ぶタイヤ」でも目立ったが、いまもっとも気になる女優。

 5月7日(木)
 昼、ビーチバレーの練習を見ようとビーチパークに行ってみるが、誰もおらず。
 夕方から平塚商工会議所の対談原稿。夜中、ビーチバレーの原稿。

 5月8日(金)
 レコードどころか、CDも買ったことがない世代が現れている。「好きな歌」をダウンロード。好きか好きじゃないかわからない、要するに知らない歌とは出会わない。思いがけず好きになる、ようなことが起こりにくくなってしまっている。デジタル、検索と便利なった末に、そんな偶然性を失いつつある。
 音楽だけじゃなくて、情報にしても、ニュースにしても、自分が興味があること以外ははじめからオミットされて、目にも入らない状況になってきている。それぞれがそれぞれの興味があることにだけ詳しくなり、同じ興味を持っている人とだけつながっていく。一方で、みんなで共有するものやことがどんどん減っていく。
 音楽に関して言えば、ヒット曲目当てで買ったアルバムの端っこに、自分にぴったり合う歌がそっとあったりして、そんな歌こそ自分にとって特別なものになったりしたのだ。ピンポイントのダウンロードにはそんな偶然の発見はない。残念だと思う。

 5月9日(土)
 清志郎の葬儀に行くかどうか迷っているうちに、一日が終了。夜、テレビで青山の様子。スローバラードを聞きながら、胸が詰まる。涙まで出る。大勢の叫んでいる人を見て、俺は行かなくてよかったと思う。
 忌野清志郎、繊細な剛速球と、大胆な変化球を、自己流のフォームから投じ続けた、孤高の、しかし孤立はしなかった、愛すべきロックンローラー。詩人でアスリートで思想家で実践者で、つまり革命家でもあった。
 最近、煙草が増えることが多くて困る。

 5月10日(日)
 ジョグ8キロ。1時間かけて。
 昨日の清志郎の葬儀、参列者4万2000人とのこと。

 5月11日(月)
「一日一全。一日に一回は全力フルスロットルでやる」@木村拓哉、「疲れたときは頑張った、忙しいときは充実してる、という」@ベッキー。立派だ。
 のどが痛い。少し咳も出る。

 5月12日(火)

 未明に寝て昼起床。海行くつもりだったのに。おまけにマナフード食べた後、また寝てしまい…。
 智ちゃんからTEL。6月に上京するとのこと。
 嶋からTEL。薮内先生が上京するとのこと。
 夜中、胃が激しく痛み出す。ベッドの上でのたうち回りながら、どうしていいかわからず混乱する。誰かにすがろうと思うが、誰も思いつかず、また混乱。

 5月13日(水)
 胃の痛みは朝方収まる。コンビニに煙草を買いに行き、気持ちも落ち着く。何事もなかったように普通に戻って、結局そのまま徹夜。
 天気がいいので押し入れの中から普段使ってない布団を出して干し、整理してしまい直す。カバーなども洗濯し、ついでに湿気取りまで。
 そのまま自転車にサーフボードキャリア取り付けなど雑用。今日一日でかなり片付いた。
「週刊新潮」記事で鴻池官房副長官辞任。小沢辞任で民主凋落のところに、自民党も失点。二大政党どころか選択肢なき時代だな。

 5月14日(木)
 爽やかな五月晴れ。やっと朝起き。睡眠も十分。ジョグ4キロ。体はダルい。
 麻生久美子が「笑っていいとも」に。初出演。
 @グータン。LIZAがいい。外国育ちの日本人がいいのか、俺は。
 2時ごろ一旦ウトウトするが、咳で起きてしまう。その後は昔のあれこれが蘇り、切なくなり…。浮世離れしないように、井戸の底に落ちないように、「仕事人」見て気分変えて、4時半ごろ寝る。
 いね。

 5月15日(金)
 広岡守穂@中央大学。やっぱ八王子は寒いね。

 5月16日(土)
 川崎F×磐田@等々力、横浜F×東京@日産を連チャン。帰りに浅田くんと@バーミアン。

 5月17日(日)
 昨晩も咳が出て眠れず。
 湘南×草津@平塚。ダイジェスト採点。

 5月18日(月)
 早く寝ようとするが今日も咳で寝付けず。
「大いなる陰謀」。どの映画でも、どの時代でもR・レッドフォードはかっこいい。
 サンスポの原稿。
「誠実な人間なんてのは恋愛の些細な面しか知ることはできない。気まぐれな浮気者だけが恋愛の真髄を知ることができる」@水曜の情事@CX再放送。野沢尚の脚本。

 5月19日(火)
 夢。紅理が繊細でやさしくて切ない気持ちでいっぱい。あとケンさんも登場。コンビニやってた。
 @渋谷。井の頭線との連絡通路の岡本太郎でしばし佇む。振り返ると世界一のスクランブル交差点の人波。そして中空には忌野清志郎がいた。
 小崎くん@デニーズ。再就職先、というより経営陣の一人としてヴェルディを買うとのこと。うまくいけばいいが。いずれにしても小崎くんは面白い。退屈しない。
 浅野さん@マークシティ。鬱でしばらく休職してたとのこと。復帰してすぐ会う相手に僕を選んでくれて嬉しい。選ばれるのも何となくわかる気がするけど。
 天悠@学芸大。いつものように明るくて元気な薮内先生夫妻と。現在、高校野球審判、996試合なのだそうだ。今回は嶋だけじゃなく、吉田も来ていて、先生たちを送った後、3人で朝まで飲んだ。吉田は、大学受験の時俺の野方の部屋に泊まった気がしてたが、あれは小林だったらしい。当時の俺はいまよりずっと世知辛い男だったから、窮屈だったろうなと思い出すたびに冷や汗かきながら反省するネタ。

 5月20日(水)
 7時帰宅。Pカン。サーフィンでも、と思うが結局寝てしまって、午後起床。
 夕方からプレジデントファミリー、MDPの原稿を交互に。
 新型インフルエンザ流行で、麻生太郎がTVで国民に呼びかけているが、残念ながら彼の顔が大映しになった時点で、なんだか疑わしい気分に。少なくとも安心感を醸し出す存在ではない。

 5月21日(木)
 完徹。そのまま海。ダラダラのブレイクだったが、割と立ててさらに曲がれる。

 5月22日(金)
 大阪で開催中のビーチバレーワールドツアー。日本選手敗退の影響もあるのだろうが、テレビで見ると観客が一人、二人、三人…と数えられる。
 同じく関西。3月にスタートしたばかりの独立リーグ。早くも分配金3000万、未払い。説明の会見も、質問されるとひな壇の上でヒソヒソ、あげくに事務局長が撤退を宣言して退席してしまうひどいもの。醜態を晒した、と言っていいレベル。こんな無責任な組織にスポンサーが集まるはずもない。

 5月23日(土)
 湘南×富山@平塚。5対0で大勝。帰宅後、ダイジェストの原稿。
「遥かな絆」@NHK。もう一つの“大地の子”。自分へ命をつないでくれた親を想う。その親を育て守ってくれた人たちを想う。

 5月24日(日)
 母とTEL。抗がん剤はやはりきつそう。息遣い荒い。毛も抜けているらしい。何より、こんなに辛いのに、効果があるのかどうかわからないのは厳しい。食事も一日杯1杯程度しかとれないとのこと。いまのところ転移がないのが救い。
 昨秋、母がガン発覚したのとほぼ同じ時期に亡くなった菊山くんのお母さんからもらった「襟」をタンスから取り出してみたとのこと。いいものだからまだ一度も使ってない、という母も命懸けの日々。切ない。祐介のお母さんは読み聞かせのボランティアをやっていたのだそう。私もいつかそういうことをやりたいと思ってた、と漏らされて、また切ない。

 5月25日(月)
 早朝の飛行機で、田中くん、末石カメラマンと広島へ。デパートの屋上で時間を潰したりした後、マツダ・ズーム・ズーム・スタジアム、新広島市民球場へ。外装はかなりリーズナブルな感じ。しかし内部はアイデアが詰まっていて、楽しい野球場。ベースボールも見やすいし、宴会にももってこい。カップルも家族も、それぞれのスタイルに合った席があるのがいい。レフトスタンドの一角を切り取ってまで、新幹線用のスリットを入れたのもすごい。
 いずれにしても市民球場で、これだけ斬新なデザインが採用されるのが広島ならでは。もちろん、いわゆる樽募金、市民からの寄付が当然のように集まるところもカープだからこそ。まさしく市民と地域に欠かせない血肉として赤ヘルはある。あと、ライトスタンドのあたりに、広島出身、ユニコーンの看板が出てたのもなんかよかった。
 夜は焼き肉&鍋焼きラーメン。田中くんの仕切りだと下準備がされてるので、食事も楽しい。

 5月26日(火)
 広島ホームテレビの浦本アナ。非常に感じいい。生まれながらにカープファンなので取材してても気持ちいい。上げ底しなくていいし、頭でっかちな理屈もいらないので。
 午後は撮影ポイントを探してロケハン。山に登ったり、ビルの屋上に出たり。
 夜は、木村和司さんおススメの「木の葉」。その後、キャバクラ。さらに盛り上がっている二人を置いてホテルへ。残念ながら原稿書かなきゃならない。俊ちゃんに頼まれてるマラソンの原稿、未明まで。

 5月27日(水)
 午前、梵@カープ事務所。午後、RCCの女子アナ、藤村さん。その後、昨日行った木の葉のマスターが、おいしいお好み焼きを、とやってきてくれて、御馳走になる。和司さんの知り合いなら、というありがたい心遣い。
 夕方、二人を置いて俺だけ帰京。いいなあ、今日も泊れて。広島、居心地いいもんなあ。機内で、阿部珠樹さんの「都市と球場の物語」読了。

 5月28日(木)
 昨日までの広島熱にノボせたわけではないが、なんかダラダラしてしまって、なかなか仕事始められず。テレビ、ネット…現実逃避の辿り着いた先は、なんと中島みゆき。「ファイト」を聞いて感涙したりしている。
 結局、仕事始めたのy穂中の3時すぎ。

 5月29日(金)
 朝まで原稿。昼に少し寝て、夕方から再び原稿。
 左胸、左肩が痛い。心臓疾患の症状だが。

 5月30日(土)
 坂井泉水、3回忌なのだそうだ。時の流れは早い。歌がまったく古びてない気がする。そういえば平塚出身だとか。

 5月31日(日)
 完徹。早朝、サーフィン。何本か気持ちよく乗れた。
 相変わらず左肩が痛い。指先も痺れる。ちょっと気になる。
 午後、インプレッション@駒沢。髪切りに行くのは大抵、徹夜明けだな。
 そのまま日本×ベルギー@国立。4体0で快勝も、なんか手応えのない試合。終了前にスタジアムを後にして、田中くんとラーメン。