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 天皇杯決勝  東京V 2対1 磐田  @国立  05.1.1


 Pカンで気持ちのよい元旦の国立競技場。
 フィールドの外には昨日降った雪が積もっている。たぶん朝から誰かが雪かきをしたのだろう。おかげでピッチの状態はいい。男子の試合の前に女子の決勝もあり、ベレーザが優勝したらしいが、僕は見ていない。

 現場では「あけましておめでとうございます。今年もよろしく」と毎年恒例の挨拶が飛び交う。しかし、サッカー界としては2005年の始まりというより、2004年の千秋楽だ。
 ちなみに試合後の記者会見でジュビロの山本監督も「今年は五輪、クラブとみなさんに大変お世話になりました。まさかここまで仕事をしているとは思いませんでしたが…」と笑い、「来年もよろしくお願いします」と結んでいた。

 試合は前半途中までジュビロがほぼ一方的に攻めていた。ヴェルディは自陣で待ち受けている、というより前へ進めない状態だった。
 でも何度かあった決定機をジュビロがはずした後、35分に先制点を決めたのはヴェルディだった。ヴェルディにとってはたぶん2度目のチャンスだった。決めたのは飯尾。

 ヴェルディは右アウトサイドの山田を高い位置に上げて、そこから活路を見出そうとしている。ジュビロは西の前へ出るパワーを推進力にグラウがゴールに迫る。ビルドアップでは比べものにならないくらい上。ただ前田が機能していない。
 両チームともポジションを固定せず、流動的に選手が動くのでピッチがアクティブで面白い。

 前半終了間際に小林慶が2枚目の警告で退場になった。林とともに中盤の低めやや左サイドからゲームを作っていた一人だったので、ヴェルディにとっては痛い。
 あと両チームとも1本づつ、フリーのヘディングシュートがGKの前でワンバウンドしてゴールバーを越えていくシーンがあった。基本通りの叩きつけるヘディングがゴールに結びつかず笑った。

 後半、1人少ないヴェルディだったが、53分に平本が迫力のある突破でDF2人の間を割り、最後は左に流れながら、左足でグランダーのシュートを決めた。
 ジュビロのボールの奪われ方が悪かった。だとしても、すごいゴールだった。抜け出すところのスピードもパワーもすごかったし、体勢を崩しながらのシュートが浮かずに逆ポストへ転がったのも素晴らしかった。日本人選手のバランスやアジリティは気がつけば随分上がっている。

 それにしてもヴェルディの一体感は素晴らしい。見ていて気持ちがいい。ゴール後の喜びぶりに、11人+アルファがこの試合に対して集中し、ひとつになっていることがわかる。

 0対2とされたジュビロは4バックにし、福西と西をゴールの近くに上げた。さらに65分ごろには菊地に代えて川口を入れた。川口はそのまま左サイドバックに入った。低い位置でのプレーになってしまっていまひとつ彼の持ち味を発揮できていないように見えた。低い位置からうまいタイミングで上がっていければよかったのだろうが。ただ彼はやっぱり右サイドなのでは? 左では切れ味が半減する気がする。少なくとも窮屈なプレーに見える。

 さらにジュビロはグラウに代えて藤田を入れ、77分にゴール前のこぼれ球を西が決めて1点差に追いすがる。残りの15分ほどのジュビロの攻撃は「猛攻」というより、余裕を持って点を取りに行っているように見えた。それだけ攻撃を組み立てていた。放り込むだけではなく。
 それでも同点にできなかった。ヴェルディのまとまりが上回った。でもジュビロのゲームメイク能力の高さも見れたし、元旦早々いいゲームを見ることができた。



          佐藤

      鈴木  田中  菊地

       福西    服部
  河村               西
           名波

       前田    グラウ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
       平本    飯尾

         小林大     山田
    小林慶
             林

  相馬   富沢    李    米山

           高木