soccer

 平田竹男@JFAハウス  05.1.17


 平田さんは、2002年にサッカー協会が川淵新会長体制になった際に、通産省から転職してサッカー協会の専務理事に就任した人である。いわゆる元キャリア官僚。ブラジル赴任時には環境サミットのアレンジをし、その後エネルギーを担当していたこともあり、中東にも通じている。
 サッカーとの関わりも深く、Jリーグ発足時にはアドバイザリーボードに名を連ねていたし、ワールドカップの招致、開催にも陰から手を貸していたらしい。
 ちなみにリオで開催された世界環境サミットに絡んでは、アベランジェ会長に縁の深いラプラタ川(だったと思う)の浄化にODA予算をつけ、日伯サッカーの絆作りにも貢献したと聞く。

 かつて日本サッカーがまだマイナーだった時代には、彼のようなサッカー好きの官僚や商社マンたちが、「サッカー協会国際委員」という肩書きでボランティア的に海外とのパイプ役を果たしていた。海外チームの招聘はもちろん、外国人選手の獲得などにも尽力していた(場合によっては「暗躍」というケースもあったらしいことも付記しておく)。

 サッカー好き――という点では、平田さんは「まだチケットぴあがない時代からチケットをとってサッカー観戦に励んでいた」人である。
 クールな風貌と「元キャリア官僚」という肩書きから誤解されがちだが、実はかなり熱い人である。語り口は熱く、志もまた熱い。
 付け加えれば、とても気さくな人でもある(おまけに関西弁)。だから直接会って話をすると、映像で見るイメージとは随分違った印象を持つ人が多いと思う。

 僕自身はすでに何度目かの取材。ということもあって、(おこがましい表現になるが)とても信頼もしてもらっている(印象を与えてくれる)。
 以前話してくれた「サッカー界に新たなビジネスモデルを構築したい」、「日本サッカーはベンチャーだと思う」といった言葉には共感もし、興味も抱いている。すでにサッカー界に身を投じて2年半。そのあたりのことを今度ゆっくりお伺いしてみたいと思う。

 いずれにしても現在の川淵キャプテンの強烈なリーダーシップの下、動いている日本サッカー界において、トップの意志を施策に落とし込む部分を担っているのは平田GSである。川淵さんが船長だとすれば、航海士が平田さん。日本サッカーの現在と未来を把握するためには、この2人が何を考え、何をやろうとしているのかから目を離すことはできない。

 そういえば、GS就任時には「FIFAへ送り込む人材」(理事?)と考えているという報道もあったような。最近聞かなくなったけど、将来的にはそういうプランが発動される日が来るのかもしれない。