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 田島幸三・藤村昇司・中西大介@JFAハウス   05.1.19


 WSGで連載中の「誰がパスをつなぐか」のための取材。
 田島さんは言うまでもなく、日本サッカー協会技術部長。筑波大学から  へ進んだFWで、日本代表としても7試合に出場し、1ゴールを記録している。
 ちなみにここ十数年の「強化」責任者は、プロ化(Jリーグ発足)前後が川淵三郎、その後が加藤久、そして大仁邦爾をはさんで、田島幸三と続く。こうして顔ぶれを並べてみて、さらにそれぞれの過去と現在に思いを馳せると、この十数年間日本サッカーで起きたあれこれが思い出されて、僕には非常に興味深い。
 田島さんには「強化」の現在について聞きに行ったのだが、はからずも御本人から「パスをつなぐ、という連載は僕らにとっても非常にありがたい」という言葉を頂き、1970年代以降の強化の歴史についてレクチャーしてもらえた。
 マシンガンのように早口で、しかし正しい言葉で話す彼の姿勢に、現在の日本サッカー強化のグランドデザインが情熱的かつ論理的に組み立てられていることが伺えた。

 藤村さんはJリーグの企画部長である。いつも静かで淡々とした佇まいで、どこかチャーミングな人。そして内心は結構ホットな人だと僕は思っている。
 Jリーグ事務局に入る前は、大手印刷会社に勤務していて、データセンターの仕事などをしていた。僕はその頃に一緒に仕事をしていたことがある(フランス・ワールドカップの予選・本戦では、藤村さんは僕のクライアントであり、スポンサーだった)。そんなわけで、今日もざっくばらんに色々教えてくれた。

 中西さんはきちんとお話をするのは今回が初めて。恰幅がよく、表情も豊かで、一見してエネルギッシュで、(藤村さんが「静」だとすれば)中西さんはまさに「動」。でも実は結構緻密な人なのではないか、というのが僕の印象。
 そして、中西さんはキャプテンの資格を持っている人なのだった。キャプテンといっても会長ではなく、船長の方。加えてベンチャー経験もあり、だからこそ、Jリーグという新しい産業に興味を持って、この業界に飛び込んできたのである。
 そんなわけで、船の航行とビジネスの舵取りには共通項がある、というような面白い文脈の話も聞かせてくれた。

 何はともあれ、終日JFAハウスで過ごし、しかも編集者もカメラマンもおらず、一人で3件の取材をこなしたので、さすがにぐったりだった。