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 那須野巧@横浜ベイスターズ(横須賀)     05.1.28


 指名枠でベイスターズに入団した大型左腕。
 なかなかユニークな性格であることは取材前に集めた資料からも伺えたのだが、実際に会ってみると確かにやや風変わり。
 例えば、時間があったら何してる?と問うと、「都会に行きます」。
 シャンプーをいつも携帯してるんだって? 「水で洗っただけだと髪形が決まらないので」。
 これまで野球をやってきたモチベーションは? 「周りの目」。

 確かにユニークと言えばユニーク。
 でも、ブクロ(池袋)のそばで育った都会っ子と言えば、それまでなのだけど。何をやるにもスマートで、しかしそこに熱はなく飄々としたイマドキの若者と言ってしまえば、それまでなのだけど。

 もちろん、だからと言って、ナメてはいけない。プロ野球選手になる男は並大抵ではない。プロ野球に(それも目玉として)入団した時点で、彼はスゴイ。
(寮のある)横須賀は田舎で退屈です、なんてことを言っていたって、マウンドで剛速球を投げ、三振の山を築けば、それで彼はOKなのだ。OKどころかスーパーなのだ。

 もちろん、もちろん、それができなければ、スゴイ人からスゴカッタ人へと堕ちてしまうところが、プロの厳しさであることは言うまでもない。
「これからは、初めて自分のために野球をやります」
 という彼の言葉を聞きながら、楽しみであると同時に、これから彼がまず当たるであろう壁を僕は予感した。それを破ることができれば、那須野はキャラも立つサウスポーとして、真のスーパースターになれる。

 余談ながら、こうしたタイミングで僕がインタビューした選手は(明らかに偶然ではあるが)大活躍する選手が多い。ホワイトソックスへ渡った井口しかり、メッツへ移籍した松井の穴を埋めて余りある活躍をした中島(西武)しかり。那須野もその列に加わってくれると僕の(妄想的)自慢話も増える。健闘を祈る。