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 日本代表 4対0 カザフスタン代表  @横国  05.1.29


 ドイツワールドカップ・アジア最終予選へ向けての強化試合。
 欧州組は招集されず、国内組だけの布陣となった。トップ下には小笠原が起用された。

 試合はカザフスタン代表への失望で始まった。メンバー表を見た時点から怪しかったのだが、キックオフ直後には彼らが実力、モチベーションのいずれにおいても日本代表の相手ではないことがはっきりする。特にDFラインは相当危なかったしかった。
 そんなわけで開始4分で、いきなり先制点が生まれ、以後日本が悠々と余裕をもって試合を進め、完勝した。

 日本代表は前からプレッシャーをかけるようになっていた。それが若いカザフをさらに追い込んで、パスをつなげない彼らはクリアに終始することになった。この「前から」がジーコ監督の指示によるものか、選手間での決め事か、あるいは相手の力不足による自然な流れか、は不明だが、いずれにしても奏功した。

 とはいえクロスの精度は相変わらず低い。特に右の加地は、これが国を代表するサイドアタッカーのクロスなのか…と溜息が出るほどひどかった。相手を抜くという部分においては工夫の跡が見られたが、あのボールではさすがに情けない。遠藤や小笠原のボールの方が圧倒的にハイクオリティだった。
 かといって、じゃあ他に誰がいるのか?と問われれば、うつむいてしまうのだが、せっかく日本を代表するウイングハーフとして世界に出るチャンスを得ているのだから、彼にはさらに成長してほしい。
 とにかく、前半は一方的すぎて、せめてカウンターくらい仕掛けてくれないだろうか、とカザフの選手を眺めながら終わった。

 後半。カザフは一挙に4人を交代。日本は福西に代えて阿部が代表のピッチにデビューした。
 いきなり見せ場があった。フリーキック、ゴール前への飛び出し。ゴールこそ生まれなかったが、溌剌とした動きだった。
 鈴木と代わって起用された大黒も同じ。やはり代表デビューだったが、そしてシュートも打てなかったが、それでも動き出しの速さとゴールへの意欲は、横国の遠く離れたスタンドからもはっきり感じられた。

 終盤、さらに坪井、本山、藤田を投入して、今年初のトレーニングマッチは終わった。
 収穫も課題も見えにくい試合だったが、ゲームをこなすことそのものに意味がある時期でもあり、とりあえず一歩を踏み出せたというゲームだったと思う。



           川口

      田中  松田  中沢

  加地   遠藤    福西  三都主

           小笠原

       玉田    鈴木
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