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J1第2節 川崎 3対3 浦和 @等々力 05.3.12
フロンターレにとってJ1復帰初のホームゲーム。
等々力競技場に到着してスタンドを一望したときに、一昨年最終節で昇格を逃した直後のバックステージの空気感を突然思い出す。あの時はチームスタッフはもちろん、ボランティアの方々の目が(悔しさで)輝いていた。昨年シーズンがぶっち切りでの優勝だったせいですっかり忘れていたが、フロンターレを応援する人々にとって、「昇格」は決してイージーなものではなかったのだ。だからこそ今日の等々力競技場には「晴れ舞台」の喜びが充満していた。
(ゴール裏の広告看板はナント3列で並んでいた。営業も健闘である)。
今日の見どころは両チームのスピードスター、ジュニーニョとエメルソン。
先制点はそのジュニーニョ。ぐいぐいと加速するランニングで、GKの目前でボールに触り、PKを奪取。PKを自ら決めた。対するエメルソンは(やはり来日の遅さが響いているのだろう)キレがまったくない。懸命にもがくように駆けてはいたが、本調子には程遠いデキだった。
レッズはDFラインが簡単に裏を取られすぎる。中盤もサイドも簡単に抜かれてしまい、剥き出しの最終ラインはフロンターレの速い攻めに晒され続けた。闘莉王が怒るも当然だ。ぎりぎりのところで坪井がジュニーニョと張り合えるスピードで踏ん張っていた。
それでも20分すぎ。スーパーな個人技でレッズは同点に追いつく。スコアラーは長谷部。ステップといい、バランスといい、スーパーだった。
後半。早々に追加点を奪ったのはフロンターレ。我那覇とアウグストのゴールで3対1。この時点でフロンターレの勝ちは決まりだなと思った。レッズも猛攻を仕掛けてはいたが、それは単独での頑張りにすぎず、ゴールにまで結びつきそうな予感はなかった。
ところが、30分すぎ、試合の流れが変わる。ゲームを動かしたのは岡野。交代出場するなり、ドリブル突破からゴールを演出した。コース取りといい、離すタイミングといい、絶妙だった。岡ちゃんはいつの間にかうまくなっている。
これで1点差……になった瞬間、フロンターレはおかしくなった。もう防戦一方。8人がゴール前に下がり、慌ててクリアを繰り返すのがやっと、という状態。J1、レッズにすっかりテンパッてしまったのか、以後、自信のないプレーに終始した。
そして、ロスタイムにクリアミスと時間稼ぎの失敗から、押し込まれ、まるで必然のように同点ゴールを許した。
試合後、関塚監督が「最後の守備をちゃんとできるようにならないと……」と言っていたが、あの慌てぶりは尋常ではない。昨年のJ2であれだけの横綱相撲をしたチームが、J1が相手になるとこうなってしまうのか、と呆然とするほどだった。J2とJ1ではそれくらいプレッシャーの度合いが違うということなのだろう。
フロンターレとしては、とにかくまず一勝を挙げ、勝つことに馴れる必要がありそうだ。レッズはやっぱりトップ下らしい選手が欲しいかなあ。
下川
箕輪 寺田 伊藤
山根 久野
長橋 アウグスト
我那覇 マルクス
ジュニーニョ
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エメルソン 田中
山田
三都主 平川
長谷部 酒井
ネネ 闘莉王 坪井
都築