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 イラン代表 2対1 日本代表  @アザディスタジアム  05.3.25


 抜けるような青空の下、イランの首都、テヘランで行なわれたドイツワールドカップ・アジア最終予選の2戦目。2階スタンドの向こうには冠雪の山が見える。ゴール裏の一角に日本のサポーターのブルーが位置している。
 大音量で音楽が鳴り響き、MCが煽り、スタンドは異常なくらい盛り上がっている。超満員。選手がウオーミングアップに現れると、イランには大歓声が、日本にはブーイングが巻き起こる。かといって少なくともメインスタンドから見ている限り、殺気立った緊張感はない。むしろイベントを楽しんでいる感じ。
 国家に先立って、まずコーランが流される。はじめこれがイラン国歌なのかと勘違いして、まさしく祈りのようだなぁと感じ入る。スタジアムに響く異文化の祈りの間、日本の選手たちを双眼鏡で覗き見る。なかなかいい面構えの選手が揃ったな、とちょっと誇らしくなる。
 応援を指揮するおじいちゃんがスタンド前列のボックスに立ち、観客をリード。日本の野球の応援風景――ベンチの上に立つ応援団長を連想する。

 キックオフ。日本はセーフティに立ち上がる。イランもパスが回らない。ネクナムのミドルシュート、マハダビキアのFKがゴールを襲うが、さして怖さは感じない。
 12分、小野、高原、玉田とつなぎ、俊輔がカリミからファウルを受ける。日本にとっては最初のチャンス。その直後、今度は高原がP付近で一瞬フリーになるが、切り替えしてボールを失う。なぜシュートを打たない?
 その後もザンディにミドルを打たれたり、マハダビキアにドリブル突破を許したり、とピンチの場面が続く。右サイドの13番が嫌な存在として気になる。
 25分、失点。FKからのこぼれをダエイに決められて。当然のことながら、りばぬどはいつも日本にばかりこぼれてくれるわけではない。
 ゴールを決めたダエイは前半終了前に、早々にベンチに下がった。

 前半終わって、0対1。とはいえ、このゲームの日本代表の出来は決して悪くなかった。これまでのゲーム、北朝鮮戦や一次予選の数ゲームと比べて、チームには統一感があり、守備も組織立っていた。
 その傾向は後半に入ると、さらに強くなり、組織的な守備と球際での厳しさで上回る日本が、徐々にリズムをつかみ、こぼれ球も拾えるようになり、前へ前へと進めるようになった。
 玉田に代えて柳沢、小野に代えて小笠原、高原に代えて大黒と、(主にアタッカー同士の交代ではあったが)監督も普段とは違い積極的に動いた。

 結果的には、このワールドカップ予選で初黒星となったが、内容的にはこのワールドカップ予選でもっとも良い試合に見えた(残念ながら、だからといって「ベスト」という言葉を使えるほどではなかったのだが)。



           楢崎

  加地   中澤   宮本   三浦

        福西   小野

     中田         中村

       高原     玉田
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
         9     10

            8
      12          2

            6

  20     5     4     13

            1