soccer
日本 0対1 ペルー @ビッグスワン 05.5.22
キリンカップの初戦。ワールドカップ予選を控えた強化試合。
ペルーはレギュラークラスは4人のみ。日本代表「欧州組」は招集できず、主に「国内組」で構成されたチーム。加えて監督が交代してまだ20日という段階。
が、立ち上がりから何本か裏にスルーパスを通される。中盤でのパスミスも多い。
どんよりとした天候同様のゲームとなった。
相手のFW7番が右タッチ沿いに流れてポジションを取るので、三都主が下がり気味。さらに中盤の4番もみなければならない三都主は守備に追われる時間が多い。
といってもペルーも人数をかけて攻めてくるわけではないので、大きなピンチにはならない。
後半立ち上がり、福西から右へ展開し、アツのセンタリングに玉田が飛び込む。ビッグチャンスだった。
さらに直後に今度は左から三都主もチャンスメイク。いい流れの時間帯。
その後は一進一退。日本も危ない場面(コーナーキックなど)があった。
それでも「このままどんより終わるのかなぁ」と思っていたら、22番に右サイドを長いドリブルされ、スペースに出されたパスを、流れてきた9番に決められ失点。結局、0対1で敗北した。
9番には坪井がついていたが、わずかに遅れ、川口の目前でつつかれた。
キリンカップはもう1試合、UAEとの対戦がある(僕はフランスへ行くので欠席)。
川口
田中 宮本 坪井
三浦アツ 福西 遠藤 三都主
小笠原
鈴木 玉田
新潟滞在中に、「トルシエ」→「ジーコ」と大きく振り子を振った日本代表について、朝日の中小路氏と話す。彼が「極端に変わり過ぎ、という意見もあるが、僕は両方やる意味はあると思う。それで力がついている面もあるから」というのを聞いて、「オフト」→「ファルカン」を思い出す。
今回の変化はあの時と似ていると前から思っていたが、だとすれば「ファルカン」の頃よりも「ジーコ」の現在は、確かに力をつけている。個々の選手も、総合力も。色んなサッカーを繰り返してきたからこそ、なのかもしれない。
いずれにしても強化には特効薬も近道もない。
そういえばペルーの監督が日本のサッカーについて「ここ数年急成長している。世界で名高いジーコが監督だし、世界で活躍している選手もいる。中田、鈴木、高原、中村らには注目している。特に中田の進出によって日本選手は活躍するようになった」と若干の社交辞令も交えて(だと思う)コメントした後で、「日本サッカーの印象はスピードがあること。そのスピードに加えて、フランス人、ブラジル人の監督から教わったことで、さらによくなった」と言っていた。「外」から見れば、そう見えるのかもしれない。「内」ではもう少し世知辛い見方をしてしまいがちだが。
あと新潟ではCHQの記者懇談会に出た。懇談会といっても「中央」の施策を「地方」に伝える趣旨の会。田島、村山両氏と新潟県協会の沢村氏からJFAの目指していること、いま只中にある改革、地方との連携の必要性などが丁寧に説明された。非常にわかりやすく面白かった、が、本来の対象者である地元記者のみなさんにはビビットに伝わっていないようだった。残念。